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「みんなでタイルアートをつくろう」8.26活動レポート
Category: default FEATURE みんなでタイルでモザイクアートをつくろう ボランティア活動 2012.08.27

こんにちは、藤井華丸です。2012年8月26日に石巻にておこなってまいりましたアート・ワークショップの活動レポートをとりまとめました。

出発前の準備

tile art

第2回目(2012/7/8)にこどもたちがテーマに沿って描いたアートをカメラで撮影、データから線画を抽出してコンピューターでデザインをしました。全体のバランスをととのえ、モザイクアートとして「タイルで再現可能なレイアウト」に調整するためです。できあがったデザインを、石巻・現場とのすりあわせのためメールで確認依頼をかけ、壁のオーナー様に承認をとり、石巻・アートらんど菅原先生・タイルショップのみなさんにご意見をうかがいながら、微調整を施してデザインを決定しました。できあがったデザインデータを大判プリンターにて1m X 3.6mに出力したました。

今回、ご尽力いただいておりますINAXタイルショップ深大寺さんのほうで、このデータを確認していただき、必要なタイルの種類・色・数を算出していただき、名古屋モザイク工業さんから必要数のタイルをご提供いただきました。事前に、アートのプリントをお持ちして実際にタイルをならべて用意をすることになりました。

・石巻でのワークショップ中、こどもたちが楽しくならべられるところを残して、背景部分を仕上げておく。
・細かい作業(イラストのきれめのつなぎ合わせ部分や目鼻など線が細いところ)は難易度が高いのであらかじめ用意しておく。
・こまかく割ったタイルを用意しておくことで、現場で滞りなく作業をすすめることができるようにする。
・イラストのブロックごとに色やタイルの種類をわけておいて、タッパに用意。チームに分かれて作業がすすめやすいようにする。

これらはINAXタイルショップ深大寺の上野さん、職人の伊藤さんが考え抜いてくださいました。作業の負担を減らすためあらかじめ用意を徹底する事で、あらためて気づいた事が「完成させることが目的ではない」ということです。完成させるだけが目的なら、いかようにも方法はあります。そうではなくて、集まった参加者全員で、すこしづつ時間をかけてみんなで達成する。達成感の共有が目的なのです。気づいた大人がこまかく配慮をすることで、参加した子供達が積極的に参加するにはどうすればよいか。「めんどくさい」「たいへんだ」という感想をもたせないよう、「たのしかった」「できあがってうれしい」「みんなでチカラをあわせたらこんなに大きな作品になった!」と感じて欲しいと思います。

大判プリント出力した上にタイルをあわせて背景などをあらかじめ埋めておきます。下にはコンパネがあり、車につめるサイズにバラして現地に搬送します。下の写真は、パーツごとに分けた状態です。子供達にタイルを並べてもらいたい顔の部分をあけて、背景や細かい場所があらかじめ埋まっているのがわかりますね。両面テープでタイルを固定して、形が変わらないよう車につめこみます。

当日の様子

いよいよ当日。東京から車二台にのりわけて東北道を北上!!場所は石巻市渡波第二仮設住宅集会場。13:30のワークショップに向けて早めに現地に到着すると、なんとダブルブッキング!!集会所ではお茶会をおこなっておられる団体さんが!!事情をお話させていただいたら、集会所を半分こでつかいましょうと言ってくださいました!なんともあたたかいご配慮。 この日は夏休み最終日ということに加え、某テレビ局24時間企画で石巻にタレントさんや着ぐるみがきており、子供達の大半がそちらにいってしまったとの事。。。。いつも来てくれるこどもの顔がみれないのが、少し残念な気もしましたが、あつまってくれた子供達とタイルアート開始!!スタッフも混じってワイワイとタイルをならべはじめます。

タイルをならべていきます。うまく形が合わなくて、「こうかな?どうかな?」といいながらすすめていきます。太陽ライオン(?)の顔の中に二種類の色があるのがわかりますね。近い色の黄色を二種類用意しておき、おもいおもいにならべていただいてます。


だいぶん完成してきました。参加したこども達はもとより、手伝う大人達もだんだん寡黙になってタイルをならべていきます。参加者全員が自分のできることを通じて完成を目指します。アートを通じて心が通じる瞬間です。

集会所での出会い

集会所でお茶会をされていたのは、近くの避難所で共に生活をされていた方々だそうです。新居にうつった方、いまだに仮設住宅で暮らしておられる方々が時折こうやって集まっておられるそうです。ぼくらのワークショップに半分場所を提供してくださっただけでなく、お茶を差し入れてくださいました(しかも十数種類あるハーブティー!ごちそうさまでした)。そしてうれしいことに、タイルアートを手伝ってくださいました。簡単そうにみえて、うまく形をあわせていくのがむずかしいタイルアート。最初は軽い気持ちでご参加くださっていたのですが、そのうちだんだん本腰いれてタイルをうめてくださっていました。

ワークショップのいいところは、作業をしながら言葉を交わし、交流が持てるところです。はじめて出会った方と、作業を通じてこころが通じる瞬間にアートの本質的なちからがあるのだと確信できる瞬間でもあります。ワークショップにきてくれた現地のメンバー・東京からのスタッフも交流を交わしいいリレーションができたと思います。

完成を目指して

タイルをならべ終えて、笑顔があふれるみなさん。おわった後もたくさんお話がはずみ、とてもあたたかい時間でした。4時にはお迎えのバスが来て子供達がかえっていきます。震災から1年半がたつ今現在も様々な事情で仮設住宅でくらしている子供達がいる事を、このブログ読んでくださる方にお伝えできればと思います。みんなの笑顔の為にひとりひとりができることをひとつづつしていく。復旧がすすみ、復興がすすみ、支援活動もどんどん新しいフェーズにはいっております。ボランティアとニーズがうまくかみあうように、ひとつでも多くの笑顔が生まれるように、アート制作を通じて完成を目指します。


並べ終わったタイルを車に積み込んで、東京に戻って参りました。タイルの上からのり付きの紙をはって、子供がもてるサイズにバラバラにします。最終的には、接着剤を塗った壁面にはって完成になりますので、現場での作業が滞らないように準備をすすめました。その模様を以下のビデオをご覧いただけます。

次回へ向けて

いよいよ次回で最終回!9月22日・23日の週末に石巻駅そばの鋳銭場にある壁面にタイルアートを設置します。石巻で造形教室をおこなっておられるアートらんどの菅原先生には本当に大変なご尽力をいただいております。参加者へのよびかけのフライヤー配布、保険(ワークショップ中事故対応の為の行事保険)へ加入するための書類集め・道路使用許可の申請などなど、細かい事に気を配っていただいています。たくさんの方々のたくさんのあたたかい心が集まって、ひとつの大きなアートが生まれようとしています。万全の準備をして、次回ワークショップにいどみます。みなさまよろしくお願い申し上げます。そしていつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。今後共よろしくお願い申し上げます!