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「みんなでタイルアートをつくろう」5.27活動レポート
Category: default FEATURE news みんなでタイルでモザイクアートをつくろう ボランティア活動 藤井華丸 2012.06.22


こんにちは、ワンハートジャパン・主催の藤井華丸です。「みんなでタイルアートをつくろう」と題して、石巻の子供達とおおきなタイルアートをつくるプロジェクトを進行中です。2012.5.27に石巻の仮設住宅・集会所で行った活動レポートをアップします。

震災後から幾度となくアートのワークショップをおこなってきました。その中で気づいた事があり、「ワークショップ中は楽しいけど、終わると日常に戻る」「ワークショップは一日で終わる事が多く、”次回”への継続性がない」「作品に対峙するために”ひとりで集中”する事が多い」これらの反省点をうけて、考案したのが「みんなでタイルアートをつくろう」です。

・大きな作品なので、みんなで協力しないとできない。
・道行く人がみるもの=社会とのかかわり。
・大きな作品を完成させたときに達成感を味わう。
・継続することで、参加した子供達が「どうすればいいのか」を考える。

もとは、石巻で交通支援ボランティアをおこなっている「ぐるぐる応援団」さんが、毎週日曜日に定期ワークショップを開催されていたところにゲスト講師として参加するようになったのがきっかけでした。ワークショップの告知、子供達のおくりむかえ、運営時のスタッフ手配など、ひきつづきお手伝いいただけることになりました。

実行にあたり、石巻で造形教室をおこなっている「アートらんど」の菅原先生とタッグを組んで計画を作っていきました。菅原先生はアートを通じて地元のこどもたちとコミュニケーションをとっておられる方。ご自身も被災されているにもかかわらず積極的に仮設住宅を訪問し、アートを通じて支援活動をされておられ、頭のさがる思いでございます。

2011年8月に、福岡のワークショップに講師として呼んで戴いた時に懇意になった今泉さん。

今泉佳代子:社会福祉士、修士(学術)Philosophy Master
いまいずみ社会福祉士事務所 オフィスぷらんぷらん 代表・ソーシャルワーカー
国立大学法人 福岡教育大学 非常勤講師
北九州市 障害者権利擁護部会 委員
北九州市 障害者地域生活支援センター アドバイザー

普段から、発達障がいをもつお子さん、そして保護者の方のメンタルをささえるお仕事をささえてらっしゃいます。岩手を中心に支援活動もなされている今泉さんには、僕が支援活動中に感じたいきづまりや、こども達の心理状況などをご相談し、常に的確なアドバイスをいただいてきました。僕が常に思い出す言葉は「対人支援をされたいのでしたら”心で泣いても、顔は笑って”。これが基本です。」との教えでした。それ以来、僕はいつも笑っているように心がけています。今回も、こどもたちがあきないような、それでいて制作にあたり気持がひとつになるようなプログラムにするにはどうすればよいか、たいへんなご尽力をいただいております。

実際のタイル施工にあたっていろいろ考えるに、不安な要素がたくさんあったので、専門家にお話をお伺いにいきました。INAXタイルショップ深大寺さんにお伺いし、企画の主旨やお願い事をお話させていただきましたら、ご担当いただいた上野さんが会社にかえあってくださり、お値引きどころか無償で提供してくださるというありがたいお申し出をいただきました。

INAXタイルショップ深大寺さんは、普段からショールームでタイルアートのワークショップをされております。それはそれは素敵なショールームです。ぜひいちど足を運んでください。webページでもすてきな写真がたくさんあるので是非みてみてくださいね。住宅や商業施設に施工する業務もされていまして、タイル職人の伊藤さんという方がいらっしゃるのでご紹介したいとの事。おあいしたらなんともたのもしい方で、震災後、月に2回ペースで奥様とガレキ撤去ボランティアにうかがっているそう。今回の企画をお話させていただきましたら、「タイルの仕事で支援にかかわれるなんて、こんなにうれしいことはない」とおっしゃっていただきました。ワークショップにも足を運んでくださるそう。

INAXタイルショップ深大寺さんと業務提携されておられる、タイルの製造メーカーさんである名古屋モザイク工業さんも、材料になるタイルを無償で提供していただけるとのありがたお申し出。5月に石巻でおこなったワークショップにも、せっかくの週末にもかかわらずご同行戴き、こども達にご指導をいただきました。

作品を実際に施工する場所がなかなか見つかりませんでした。公園や学校施設など、こどもがあつまる場所に設置することを希望していましたので行政機関の許可がいると思いました。市役所に問い合わせるも、特定の個人や団体に許可をだすことは難しい、との事でした。アートらんど・菅原さんの教え子さんのお父様にご相談したところ、「こまっているのなら」と、駐車場の壁面をご提供いただけることになりました!(左から:藤井華丸/菅原先生の長女あんずちゃん/壁面をご提供くださった浅野さん/タイル職人伊藤さん)

こんなにも数多くの方にご協力いただくのですから、大成功まちがいなしです。ですが、ワークショップの内容はもちろん、安全面でも細心の注意を払わねばなりません。施工メンバーにて、現地の視察にいってまいりました。石巻駅から徒歩三分くらいのばしょにある鋳銭場(いせんば=むかし、ここでお金をつくっていたらしいです)に移動して現地調査をしました。このあたりも水がきていて、震災直後は通行不可能でした。

専門家である伊藤さんがコンクリの壁面をこぶしで叩いていきます。音の微妙な変化に気づき、潮がはいっている高さまでのコンクリが、土台になっているブロックから剥離しはじめていることに気がつきました。タイルを全面にはると相当な重量になるはずです。土台に充分配慮しないと事故につながる可能性も。地盤のゆがみも心配です。今後行政が道路をならして行く可能性があるので、アートの設置は下の部分を50センチほどあけることにしました。他にもどんな与件があるか、道路にめんしているので道路使用許可をとり、施工中にこどもがとびださないように注意をするなど、方針をかためていきます。

視察した際、僕のバンドメンバーの土田小五郎君も同行してくれました。彼は普段からコンクリートをつかった型枠大工の仕事ををしているので、的確なアドバイスをいただけました。手前で腕組みをしている水色のTシャツをきているのが小五郎君です。


午後には仮設住宅に併設された集会所にてワークショップ開始。事前に声かけをしていたこども達が集まってきます。顔なじみになったこどもたちとワイワイワークショップをはじめます。INAXタイルショップ深大寺さん、名古屋モザイク工業さん、ぐるぐる応援団、アートらんど、バンドのメンバー、「あんな時あったね」のきなこちゃん、たくさんのスタッフとともにワークショップ開始です。この日の夜、僕がライブ演奏をする石巻ラストラーダの相澤店長夫妻もかけつけてくださって、まずはコースターをつくりました。

タイルアートの概要がわかったところで、100cm X 60cmの大きなキャンパスに挑戦です。こどもたちに「どんな作品にする?」ときいたところ「虹!」「植物!」という声が上がったので「虹の花」を描くことにしました。なかなか大変な制作作業。「つかれた〜」「がんばろう〜」なんて声をかけないながら徐々にすすめていきます。時間がせまってきて、徐々に作品が完成に近づいてきたときに、小学生の男の子が「がんばれば、(作品が)できるんだね〜」と言った時、スタッフからおもわず拍手がでる場面も!

 

 

この日は好天にめぐまれ、部屋の中でのワークショップよりも外で遊びたい子供達がたくさんいました。とくに小学校の高学年〜中学生になると、小さな子供達とあそぶよりも外ではしりわわるほうがおもしろいようでした。それでも作品をつくるのに興味があるようで、出たり入ったり。こどもたちのやりたいことが優先、とおもいつつも「みんなで一緒に作り上げる達成感」をあじわってほしい。次回はちゃんと外で遊ぶ時間を決めて、子供達が最後まで集中できるプログラムを作っていこうと思います。事前の呼びかけチラシもイラストをたくさんいれて、たのしげなものにしました。「華丸がもってきたから、大変だけどみんな手伝って」ではなく「ここで出会ったおれたちで、すごい作品つくろうぜ!」というメッセージがつたわるように配慮して文面をつくりました。前述の今泉先生にもご指導いただきました。


ひきつづき7月・8月・9月と、ワークショップを続けて参ります。至らない部分が多い僕ですが、たくさんのみなさんのお力添えをいただいてどうにかすすんでいけております。みなさんの期待を裏切らないよう、そしてこどもたちの笑顔のためにがんばってまいりますのでご支援よろしくお願いします。またあらためて活動報告をさせていただく予定です。関係各位のみなさま、引き続きよろしくお願いします。

一般社団法人・わかつくさんがオーガナイズする「東北1000プロジェクト」に情報が掲載されております。応援ボタンをおしていただけますと励みになります。こちらもよろしくお願いします。

http://www.tohoku1000.jp/projects/detail/?id=111